新本格ミステリに拘泥する (休止中)

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zoom RSS 092 『殺意の集う夜』 西澤保彦

<<   作成日時 : 2010/02/05 02:30   >>

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★★★★
「SFミステリ」ではないのだが、この物語の冒頭は例えば『完全無欠の名探偵』より余程「ありえない」設定ではないか。ので、その設定から。
主人公の六人部万理は、友人の四月園子とともに、ひょんなことから嵐の山荘に足止めを食ってしまう。そこに集まって来るのは見るからに怪しげな人物。そして連続殺人、犯人は、主人公である。それもちょっとした拍子に、たまたま、勢い余って、出会い頭に、事故みたいなことで、不可抗力で、6人を。
しかし、園子の部屋へ行くと、彼女も殺されていた。これに関しては主人公は無実、だとしたら殺したのは誰なのか、あわよくばその犯人に他の殺人も背負ってもらって…。主人公は探偵役をやることになる。また、それと平行してもう1件、殺人事件が起き、警察が捜査に乗り出す。
「ありえない」ですね。構わないですが。その上文章は「スプラッタ・ホラー」のよう。
「しかし本格ミステリである」と、思う。それはこの作者の作品全てにいえるのかもしれないが、そう思う。そしてこの作品の「濃度」は「新本格」の中でもトップクラスだと思う、全ての文章が「謎とその解明」に繋がっている、誇張ではなく。読了後、即の再読をオススメする。そうすればこの「パズル」に全く余白が無いこと、その完成に向けての道筋がどれだけ見事に創られていたかが分かる。
「物語」としてはこれ以上ないほど「破綻」しているが、「本格ミステリ」としては素晴らしい「収束」を見せてくれる。

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