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★★★★ 「本格ミステリに拘泥する」自分としては感想が非常に難しい作家。そもそも「ジャンル」という枠に捉えることが難しい。(同じ理由で、宮部みゆきはほぼ全作、東野圭吾は本格的な作品はほとんど読んでいますがここにアップするのをとりあえず止めています) 作者は「本格ミステリというものがどう捉えられているか」を十分に分かっている。その上でその縛りの中で作品を作る力も持っている。しかしそれ自体に「こだわり」を持っていないし、そうでない作品を書くことの方を選んだのではないか、と思える。 そういう「作家」が、「本格ミステリ」をフカンから捉えたものを書くとこういう作品が生まれるのではないか。そういう意味でこの作品も「本格ミステリである」といえるだろう。 本作の「本格としてのメイン」は「推理合戦」だろう。そして、この「本格としての仕掛け」は作者の「立ち位置」をそのままあらわしているようにも感じる。 この作品で描かれたような「本格」は、時代を下ることでいわゆる「本格作家」によっても書かれるようになっていくし、それによって当然生まれてしまう「問題」を浮き彫りにするようになるし、最終的には「本格とは」というような面白くも面倒な問題にまで繋がってしまう。そのような作品が1999年の時点で、「いわゆる本格作家」ではないこの作者によって書かれたことは特筆すべきだろう。 |
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貫井徳郎「プリズム」
貫井徳郎著 「プリズム」を読む。 このフレーズにシビれた。 山名の自信たっぷりの口調に、僕はたちまち不安になった。こんな言い方をする場合、山名が間違っていることはまずないのだ。山名は天気の話でもするように、あっさりと続けた。 ...続きを見る |
ご本といえばblog 2010/05/03 08:41 |
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