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zoom RSS 187 『死者は黄泉が得る』 西澤保彦

<<   作成日時 : 2010/05/20 03:03   >>

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★★★★
山口雅也「生ける屍の死」へのオマージュだと、本人があとがきで書いている。また、ロバート・ゼメキス監督の映画、「永遠に美しく……」のテイストに近いとも書いている。(あのブルース・ウィリスは個人的に好き)
ともかく、タイトルの通り死んだはずの人間が、動き、喋り、別の人間を殺そうとする。
今回のSF設定は〔町外れの館にある、死んだ人間を復活させるSUBREとその人間に擬似の記憶を植え付けるMESSというふたつの装置、そしてそこで仲間を増やし暮らす女性たち〕そして、その隣街で起こる女性を狙った不可解な連続殺人の謎。

最初の30ページ程で「設定の説明」は終わる。そうなったらもう作者の掌中、もしかするともっと「分かり難く」書いてある方が、読者に「推理」の足がかりを与えることになるのかもしれない。更にこれだけ「可能性の広がる」設定を創っておきながら、これだけのボリュームで、「らしく」まとめる。どちらも作者の「器用さ」をうかがわせる。例えるなら月並みだが、「ジェットコースター」。非日常のスリルを確実に味わわせてくれる上に、安全は確保されている(レールから外れることはない)。その上この作者のコースターには毎度々々未知の仕掛けがなされている。ぜいたくな話だと思う。
一方、この作品には「西澤らしくない」点が見られる。その根幹に関わる部分なので詳しくは書かないが、カーの有名作品を思い出した。この「らしくなさ」はかなり特異だと感じる。だからこそ、また印象に残る作品。

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