新本格ミステリに拘泥する (休止中)

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zoom RSS 189 『複製症候群』 西澤保彦

<<   作成日時 : 2010/05/22 02:40   >>

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★★★
「今度はコピー人間だ!」、作者にかかれば、大概の「メジャーなSF設定」を「本格ミステリ」に取りこむことは朝飯前なのだろう。きっとその設定を「必要とする物語」を考える方が、創作としては難しいことなのかもしれない。
(ちなみに、自分は「チョーモンインシリーズ」は未だひとつも読んでいない、西澤保彦の「ペース」について行ききれないので、今の所手を出さないでいる)
今回の「SF設定」は「人間(生物)をコピーしてしまう、天から繋がるオーロラのような光の幕」、である。この通称「ストロー」はその名の通り円筒形をしており、直径は200〜1000メートル、これに触れると「コピーされた人間」はその円筒の内側に発生する。ちなみに、この現象は「世界レベル」で起きている、これは作者にすると珍しいといえるが、必要なことでもあろう。

「SF小説」であり「本格ミステリ」であり、更に「成長小説」でもある。主人公たちは高校生であり、この事件を通じて、俗に言うなら「アイデンティティ」とか「死とその"在りよう"」とか「正しいこととそうでないこと」とか、そんなものに直面し、経験することで事件の前とは少し違った考え方を持つようになる。そんな「小説」としては極めて不変的なテーマが中心に据えられて書いてある。(その「舞台」は多少変わっているが)
他の作品に比べて、それ程「SFであること」に頼っていない、イメージがある。この「舞台」は事件の「引き金」を引くだけであり、その「火薬」も「弾丸」も、主人公たちが持っているのものなのだ。
蛇足だが、ひとつ疑問が。「川に流された死体」はどうなったのだろう?。

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