新本格ミステリに拘泥する (休止中)

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zoom RSS 197 『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』 西澤保彦

<<   作成日時 : 2010/05/30 00:54   >>

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★★★☆
いうなれば、「本格ミステリの賽の河原」、積んでは崩され積んでは崩され…。
副題「謎と論理のエンタテインメント」には偽り無し、「本格ミステリ」としての「謎と論理」は徹頭徹尾張りめぐらされており、でありながら「エンタテインメントであること」を強烈に意識して書かれている、という印象。
6編の短編からなるが、その「謎と論理」の「材料」はほぼ全てが「人物」であり、彼ら彼女らは「ピース」以外の何物でもなく、「権利」を持たず、その「背景」ですら実用一辺倒の薄い薄いものがあるだけ。西澤的「心理ミステリ」を、真っ直ぐつき進んだその行き止まり、とでもいうべきか。本題の「パズラー」というタイトルについては、個人的には違和感があった。シンプルに「パズラー」と呼ぶには、隠されている、「本格ミステリ的企み」が大き過ぎる気がする(そのこと自体には好感を持つが)。

今回は全6編の感想をごく短く。
「蓮華の花」、一番「安らか」。このような形での「賢さの発露」は、意外で、哀しい。
「卵が割れたあとで」、一番「ロジカル」。海外が舞台の作品はあまり好きでない。その時点でその作品は、ある意味「叙述」又は「SF」になると思う。
「時計じかけの小鳥」、一番「怖い」。こういう「落とし方」は作者のオハコだろう。
「贋作「退職刑事」」、一番「面白い」。いうまでもないが、「真作」は都筑道夫氏の名シリーズである。「論理」としては完成しているが…。
「チープ・トリック」、一番「嫌」。これも海外が舞台、この展開に対する「必要性」はあるが。えげつな。
「アリバイ・ジ・アンビバレンス」、一番「あり得ない」。タッチは軽いのだが事件は重い、正直「動機」に対して納得がしきれなかった。

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