新本格ミステリに拘泥する (休止中)

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zoom RSS 198 『フェティッシュ』 西澤保彦

<<   作成日時 : 2010/05/31 02:20   >>

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★★☆
西澤保彦の、集英社文庫は「境界例」のような作品ばかりな気がする。当然個人的な感想だが、今作に至って、とうとう「本格ミステリ」とはいえないのではないか、と感じた。

西澤作品の構成要素は、ごく単純化すれば、核となる「ロジック」に、「SF」・「動機」・「キャラクター」だろうか。ベースである「本格ミステリ」の上にそれらの要素が乗り、作品となっている。例えば初期作品「七回死んだ男」なら、「SF」が2、「動機」が1、「ロジック」が7。匠千暁シリーズ「依存」なら、「動機」が5、「キャラクター」が3、「ロジック」が2、前記長編「異邦人」なら、「動機」が3、「SF」が2、「ロジック」が3、「その他」が2、といった割合だろうか。(異論反論は確実にあるでしょうが、受け付けませんあしからず)

例えば「キャラクター」が物語の要素にあれば、そのラストはある程度制限されるだろうし、「SF」や「動機(西澤はこれもロジカルに処理するが)」が強い作品ならラストにバランスを要求される。
さて。今作は、核となる「ロジック」が1、「SF」が1、残りの8は「動機」と「その他」が混じりあったもの、という印象。設定と作品構成以外は、「登場人物とその異常さ」に占められている。つまりほとんど「縛り」がないのだ。「動機」に対して「一貫性」すら要らない、物語としての「落とし所」も気にしなくていい。ここまでフリーだと、ここまで突き抜けた「マトモでない」形になる、ということだろうか。

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