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zoom RSS テーマ「西澤保彦」のブログ記事

みんなの「西澤保彦」ブログ

タイトル 日 時
200 『神のロジック 人間(ひと)のマジック』 西澤保彦
★★★★☆ 「本格ミステリそのもの」といえる程、ごく中心的な題材・舞台設定・構成・トリック等々を使いながら、文字通り「恐ろしいほど」、マクロで引いた視点から「本格ミステリ」を描いた作品、だろうか。 あまり「あらすじ」的なものを書くのは好きではないのだが、今作では必要があると思うので。舞台は「謎の学校」、そしてクローズド・サークルモノ。主人公たちはその閉じられた「学校」に世界各地から連れて来られ、奇妙な「犯人当てクイズ」を課され続けている。そこに新たに一人の新入生が加わった時、「学校」は崩壊を... ...続きを見る

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2010/06/02 01:59
199 『黄金色の祈り』 西澤保彦
★★★☆ 「自伝的ミステリ」とでもいおうか、作者本人の実体験に基づいている部分が多いように思える。 そして、「匠千暁シリーズ」を「裏焼き」・「反転」させたような物語、という印象も感じた。 今作の一番の特長は、「人の心」の描きかただと思う。「匠千暁シリーズ」でも他の「SF本格」でも、西澤は「人の心」の「異常な点」を全面に出すことで、固定して、「不変的でロジックに組み込めるモノ」として取り扱ってきた。しかし、本作では「人の心」は非常にやわらかく、登場人物のそれぞれが揺れ動く。非常に作者「らしく... ...続きを見る

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2010/06/01 02:52
198 『フェティッシュ』 西澤保彦
★★☆ 西澤保彦の、集英社文庫は「境界例」のような作品ばかりな気がする。当然個人的な感想だが、今作に至って、とうとう「本格ミステリ」とはいえないのではないか、と感じた。 ...続きを見る

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2010/05/31 02:20
197 『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』 西澤保彦
★★★☆ いうなれば、「本格ミステリの賽の河原」、積んでは崩され積んでは崩され…。 副題「謎と論理のエンタテインメント」には偽り無し、「本格ミステリ」としての「謎と論理」は徹頭徹尾張りめぐらされており、でありながら「エンタテインメントであること」を強烈に意識して書かれている、という印象。 6編の短編からなるが、その「謎と論理」の「材料」はほぼ全てが「人物」であり、彼ら彼女らは「ピース」以外の何物でもなく、「権利」を持たず、その「背景」ですら実用一辺倒の薄い薄いものがあるだけ。西澤的「心理ミ... ...続きを見る

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2010/05/30 00:54
196 『リドル・ロマンス 迷宮浪漫』 西澤保彦
★★★ 「本格ミステリ」としては、かなりの「怪作」、或いは「問題作」。 8編の短編からなるが、その「主人公」たちは、探偵役に「願いをかなえてほしい」と依頼に来る、「クライアント」である。そしてこの「心理探偵」は彼女たち(クライアントは女性)の依頼に対して、実際的な「調査」も、「推理」さえもしない。本作における「探偵」は、「心理」しか扱わない。事件は基本的に「心の中」にしか存在しないし、その「解決」と考えられる部分にも、外的な裏づけはなく、言うなれば「無根拠」の状態であり、そのまま物語は収束す... ...続きを見る

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2010/05/29 01:18
195 『異邦人 fusion』 西澤保彦
★★★ ストレートな「SF本格ミステリ」、テーマも「タイムスリップ」と王道。 未解決のままとなっている、23年前に父親が殺された事件、その時に戻ってその真相を解明する、という筋。 「謎」という意味での「本格ミステリ度」は高くないが、その「収束感」という意味では「正に本格ミステリ」だと思う。その上で「社会派」的な視点や、「アイデンティティの物語」という側面も持つ。 これだけの「材料」があればもっと重厚・壮大な物語を作ることもそれ程難しくないだろう。逆にこれだけのボリュームで「腑に落ちる」ス... ...続きを見る

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2010/05/28 01:52
194 『黒の貴婦人』 西澤保彦
★★★☆ 「匠千暁シリーズ」の第8作目であり、中・短編集としては3作目。(「謎亭論処」は未読) 40〜60ページの短編が4作と、150ページほどの中編、計5作品からなる。 時系列的には「バラバラ」である、作者の中・短編集ではどれもそうだが。「安槻大学」という共通項から外れている作品も多いし、「4人組」の全員が登場しない作品もある。しかし、作者の描く彼らの「空気感」は変わっていないし、短いこと+ストーリーの軽さもあり、長編のように「覚悟を決めて読む」必要はない。 また、このシリーズ「らしさ... ...続きを見る

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2010/05/27 02:38
193 『依存』 西澤保彦
★★★★☆ 「本格ミステリ」が「人の生死をもてあそぶ小説」なのだとしたら、「そうでない小説」は「人の心をもてあそぶ小説」なのではないだろうか。決定的な違いは「もてあそばれる」のが「本格ミステリ」では「登場人物(の生死)」であるのに対して、「そうでない小説」では「読者(の心)」である、ということ。 だからこそ「本格ミステリ」は、現実から遊離している、リアリティがない、人が描けていない…。そう考えるなら、そしてそれを単純に「フィクション」としてみるなら、「本格ミステリ」はより高度なところに位置す... ...続きを見る

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2010/05/26 02:44
192 『スコッチ・ゲーム』 西澤保彦
★★★☆ 様々な意味で「記念碑的作品」だろうか。シリーズ長編第4作であり、「探偵役メンバー」のひとりであるタカチが「事件の主役」になっている(引きずり込まれている)作品。このシリーズであるから当然「ドロドロヘビー」なストーリー展開であるし、そこに描かれる「感情」は醜いものばかりだし、その渦中にいる人物は、酷く傷つけられる「被害者」と、誰かを傷つけている事すら気付いていない質の悪い「加害者」、という構図だし…。 そこに主人公たちが「当事者」として巻き込まれてしまうのだから、「気楽に読める作品で... ...続きを見る

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2010/05/25 02:59
191 『仔羊たちの聖夜』 西澤保彦
★★★☆ 「匠千暁シリーズ」の長編第3作。(ちなみに「第2作」は「麦酒の家の冒険」) タイトルの通りクリスマスイブに起こるこの事件は、主人公たちが出会う「きっかけ」となった事件でもある。時系列的にはこのシリーズ一番はじめの事件。この事件に「魅力」を感じる人なら、このシリーズにどっぷりはまれるだろう。 ...続きを見る

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2010/05/24 07:30
190 『彼女が死んだ夜』 西澤保彦
★★★ 「匠千暁シリーズ」の長編第1作。「まだキャラクターがしっかり固まっていないなぁ…」などと斜に構えて読むのもひとつかもしれない。「4人組」の最後のメンバー、ウサコに至っては全くの「チョイ役」でしかないくらいだし。しかし、作者の「志向」は既に十分見えている。(完成度においてはもうひとつ、と感じたが) ...続きを見る

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2010/05/23 23:46
189 『複製症候群』 西澤保彦
★★★ 「今度はコピー人間だ!」、作者にかかれば、大概の「メジャーなSF設定」を「本格ミステリ」に取りこむことは朝飯前なのだろう。きっとその設定を「必要とする物語」を考える方が、創作としては難しいことなのかもしれない。 (ちなみに、自分は「チョーモンインシリーズ」は未だひとつも読んでいない、西澤保彦の「ペース」について行ききれないので、今の所手を出さないでいる) 今回の「SF設定」は「人間(生物)をコピーしてしまう、天から繋がるオーロラのような光の幕」、である。この通称「ストロー」はその名... ...続きを見る

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2010/05/22 02:40
188 『瞬間移動死体』 西澤保彦
★★★ 「タイトルに偽り無し」の、作者の土俵、SF設定を取り入れた本格ミステリ。 さて今回の「設定」は…。主人公は「テレポーテーション」が使える、そして主人公自身が犯罪を計画する、つまり「倒叙モノ」でもある、普通なら(?)完全犯罪が成立して終わりだろう。 当然のことながらここからが西澤保彦、このテレポーテーション能力は欠陥だらけである。まずテレポーテーションの「燃料」としてアルコールが必要なのだが、主人公は極端な下戸であるということ。次にテレポート先に何も持っていけないということ、服さえ脱... ...続きを見る

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2010/05/21 00:48
187 『死者は黄泉が得る』 西澤保彦
★★★★ 山口雅也「生ける屍の死」へのオマージュだと、本人があとがきで書いている。また、ロバート・ゼメキス監督の映画、「永遠に美しく……」のテイストに近いとも書いている。(あのブルース・ウィリスは個人的に好き) ともかく、タイトルの通り死んだはずの人間が、動き、喋り、別の人間を殺そうとする。 今回のSF設定は〔町外れの館にある、死んだ人間を復活させるSUBREとその人間に擬似の記憶を植え付けるMESSというふたつの装置、そしてそこで仲間を増やし暮らす女性たち〕そして、その隣街で起こる女性を... ...続きを見る

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2010/05/20 03:03
094 『麦酒の家の冒険』 西澤保彦
★★★ 著者が、「本格ミステリの限界」に挑んだ作品、だろうか。ほぼ全編が「推理」のみでありながら長編。 あとがきにも述べられているように、「アームチェアディテクティヴ」であり、「匠千暁シリーズ」でもある。 ...続きを見る

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2010/02/07 06:50
093 『人格転移の殺人』 西澤保彦
★★★★ 主人公の苫江利夫は、あるハンバーガーショップで大地震に見舞われる。そこにいた6人は建物内にあったシェルターに避難するが、そこで「人格転移を起こす」という装置に入ってしまう。その人格の移動(マスカレード)は、順番こそ決まっているが、そのタイミングは分からない。そんな状況で助け出された6人は、秘密施設に隔離される。だが、そこで殺人事件が起こってしまう。 「誰の心が誰の体を使って殺人を犯したか」、そして「誰の心or誰の体を狙って殺人を犯したか」それを解明する推理が始まる。それにしても、作... ...続きを見る

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2010/02/06 02:37
092 『殺意の集う夜』 西澤保彦
★★★★ 「SFミステリ」ではないのだが、この物語の冒頭は例えば『完全無欠の名探偵』より余程「ありえない」設定ではないか。ので、その設定から。 主人公の六人部万理は、友人の四月園子とともに、ひょんなことから嵐の山荘に足止めを食ってしまう。そこに集まって来るのは見るからに怪しげな人物。そして連続殺人、犯人は、主人公である。それもちょっとした拍子に、たまたま、勢い余って、出会い頭に、事故みたいなことで、不可抗力で、6人を。 しかし、園子の部屋へ行くと、彼女も殺されていた。これに関しては主人公は... ...続きを見る

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2010/02/05 02:30
091 『七回死んだ男』 西澤保彦
★★★★ 作者得意の「SF本格ミステリ」の或いは作者自身の「出世作」となった作品、といえよう。 「SF本格ミステリ」では設定を説明しなければ面白味も書けないので、簡単に。 主人公の大場久太郎(高校生)は、「同じ日を9回繰り返す」という「体質」を持っている。日付だけでなく他の人間の行動すべてが昨日と全く同じ日を生きる×8、というような。そしてそれ(「反復落とし穴」と呼ぶ)が起こるタイミングは制御も予知もできない。さて、そんな「体質」を持っていたらあなたならどうするだろうか。そんなことを考えつ... ...続きを見る

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2010/02/04 02:58
090 『解体諸因』 西澤保彦
★★★☆ 「本格原理主義者」、という肩書きを初めに付せられたのは北村薫らしいが(『覆面作家は二人いる』解説:宮部みゆき)、個人的には西澤保彦もこの「称号」に相応しいと思う。正し、西澤は北村よりよほど「武闘派」である。「本格であること」を貫くためには何でもやる(無論、作品の中で)、という印象。 ...続きを見る

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2010/02/03 01:51
011 『完全無欠の名探偵』 西澤保彦
★★★★☆ この作者で、最初に紹介するべきは、この作品ではないのかもしれない。 しかし、彼のフィールドである「SFミステリ」と、匠千暁シリーズに代表される「家族友人ミステリ」の中間点にあるのでは、と思ったので…。 今回はは前者の作品を主に。 ...続きを見る

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2009/11/22 06:04

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