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☆更なるお詫び☆
ブログの休止から1年以上が経過してしまいました。
しかし管理人は未だ「新本格ミステリ」の世界に戻ってくることができていません。
もはや自分は、「読書する能力」を失ってしまったのかもしれない、とも考えています。
ですが、やはり「閉鎖」をするにはためらわれ…、1年経ち、半月考え、「態度保留」という事に決めました。
期待されているとは露ほども思っていませんが、一応けじめとしまして、お詫びします。
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2011/06/17 00:53 |
☆お詫びとお知らせ☆
当初今秋の再開を予定してた当ブログですが、現在に至っても再開の目処が全く立っておりません。
管理人が、この夏の初めから長期に渡り結構深刻に体調を崩してしまい、読書もままならなかったもので…。
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2010/11/16 06:01 |
☆お知らせ☆
このブログの更新を、半年ほどお休みします。
元々ほとんど読まれていないブログで、こんなお知らせをしてもどうということも無いのですが。
理由は簡単、「読んだ新本格ミステリの感想」のストックを、8割がた吐き出してしまったからです。積読の作品を消化して、今年中には戻ってきたいと思っています。待っていて下さる方がいれば、幸せです。
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2010/06/02 02:14 |
200 『神のロジック 人間(ひと)のマジック』 西澤保彦
★★★★☆
「本格ミステリそのもの」といえる程、ごく中心的な題材・舞台設定・構成・トリック等々を使いながら、文字通り「恐ろしいほど」、マクロで引いた視点から「本格ミステリ」を描いた作品、だろうか。
あまり「あらすじ」的なものを書くのは好きではないのだが、今作では必要があると思うので。舞台は「謎の学校」、そしてクローズド・サークルモノ。主人公たちはその閉じられた「学校」に世界各地から連れて来られ、奇妙な「犯人当てクイズ」を課され続けている。そこに新たに一人の新入生が加わった時、「学校」は崩壊を...
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2010/06/02 01:59 |
199 『黄金色の祈り』 西澤保彦
★★★☆
「自伝的ミステリ」とでもいおうか、作者本人の実体験に基づいている部分が多いように思える。
そして、「匠千暁シリーズ」を「裏焼き」・「反転」させたような物語、という印象も感じた。
今作の一番の特長は、「人の心」の描きかただと思う。「匠千暁シリーズ」でも他の「SF本格」でも、西澤は「人の心」の「異常な点」を全面に出すことで、固定して、「不変的でロジックに組み込めるモノ」として取り扱ってきた。しかし、本作では「人の心」は非常にやわらかく、登場人物のそれぞれが揺れ動く。非常に作者「らしく...
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2010/06/01 02:52 |
198 『フェティッシュ』 西澤保彦
★★☆
西澤保彦の、集英社文庫は「境界例」のような作品ばかりな気がする。当然個人的な感想だが、今作に至って、とうとう「本格ミステリ」とはいえないのではないか、と感じた。
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2010/05/31 02:20 |
197 『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』 西澤保彦
★★★☆
いうなれば、「本格ミステリの賽の河原」、積んでは崩され積んでは崩され…。
副題「謎と論理のエンタテインメント」には偽り無し、「本格ミステリ」としての「謎と論理」は徹頭徹尾張りめぐらされており、でありながら「エンタテインメントであること」を強烈に意識して書かれている、という印象。
6編の短編からなるが、その「謎と論理」の「材料」はほぼ全てが「人物」であり、彼ら彼女らは「ピース」以外の何物でもなく、「権利」を持たず、その「背景」ですら実用一辺倒の薄い薄いものがあるだけ。西澤的「心理ミ...
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2010/05/30 00:54 |
196 『リドル・ロマンス 迷宮浪漫』 西澤保彦
★★★
「本格ミステリ」としては、かなりの「怪作」、或いは「問題作」。
8編の短編からなるが、その「主人公」たちは、探偵役に「願いをかなえてほしい」と依頼に来る、「クライアント」である。そしてこの「心理探偵」は彼女たち(クライアントは女性)の依頼に対して、実際的な「調査」も、「推理」さえもしない。本作における「探偵」は、「心理」しか扱わない。事件は基本的に「心の中」にしか存在しないし、その「解決」と考えられる部分にも、外的な裏づけはなく、言うなれば「無根拠」の状態であり、そのまま物語は収束す...
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2010/05/29 01:18 |
195 『異邦人 fusion』 西澤保彦
★★★
ストレートな「SF本格ミステリ」、テーマも「タイムスリップ」と王道。
未解決のままとなっている、23年前に父親が殺された事件、その時に戻ってその真相を解明する、という筋。
「謎」という意味での「本格ミステリ度」は高くないが、その「収束感」という意味では「正に本格ミステリ」だと思う。その上で「社会派」的な視点や、「アイデンティティの物語」という側面も持つ。
これだけの「材料」があればもっと重厚・壮大な物語を作ることもそれ程難しくないだろう。逆にこれだけのボリュームで「腑に落ちる」ス...
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2010/05/28 01:52 |
194 『黒の貴婦人』 西澤保彦
★★★☆
「匠千暁シリーズ」の第8作目であり、中・短編集としては3作目。(「謎亭論処」は未読)
40〜60ページの短編が4作と、150ページほどの中編、計5作品からなる。
時系列的には「バラバラ」である、作者の中・短編集ではどれもそうだが。「安槻大学」という共通項から外れている作品も多いし、「4人組」の全員が登場しない作品もある。しかし、作者の描く彼らの「空気感」は変わっていないし、短いこと+ストーリーの軽さもあり、長編のように「覚悟を決めて読む」必要はない。
また、このシリーズ「らしさ...
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2010/05/27 02:38 |
193 『依存』 西澤保彦
★★★★☆
「本格ミステリ」が「人の生死をもてあそぶ小説」なのだとしたら、「そうでない小説」は「人の心をもてあそぶ小説」なのではないだろうか。決定的な違いは「もてあそばれる」のが「本格ミステリ」では「登場人物(の生死)」であるのに対して、「そうでない小説」では「読者(の心)」である、ということ。
だからこそ「本格ミステリ」は、現実から遊離している、リアリティがない、人が描けていない…。そう考えるなら、そしてそれを単純に「フィクション」としてみるなら、「本格ミステリ」はより高度なところに位置す...
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2010/05/26 02:44 |
192 『スコッチ・ゲーム』 西澤保彦
★★★☆
様々な意味で「記念碑的作品」だろうか。シリーズ長編第4作であり、「探偵役メンバー」のひとりであるタカチが「事件の主役」になっている(引きずり込まれている)作品。このシリーズであるから当然「ドロドロヘビー」なストーリー展開であるし、そこに描かれる「感情」は醜いものばかりだし、その渦中にいる人物は、酷く傷つけられる「被害者」と、誰かを傷つけている事すら気付いていない質の悪い「加害者」、という構図だし…。
そこに主人公たちが「当事者」として巻き込まれてしまうのだから、「気楽に読める作品で...
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2010/05/25 02:59 |
191 『仔羊たちの聖夜』 西澤保彦
★★★☆
「匠千暁シリーズ」の長編第3作。(ちなみに「第2作」は「麦酒の家の冒険」)
タイトルの通りクリスマスイブに起こるこの事件は、主人公たちが出会う「きっかけ」となった事件でもある。時系列的にはこのシリーズ一番はじめの事件。この事件に「魅力」を感じる人なら、このシリーズにどっぷりはまれるだろう。
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2010/05/24 07:30 |
190 『彼女が死んだ夜』 西澤保彦
★★★
「匠千暁シリーズ」の長編第1作。「まだキャラクターがしっかり固まっていないなぁ…」などと斜に構えて読むのもひとつかもしれない。「4人組」の最後のメンバー、ウサコに至っては全くの「チョイ役」でしかないくらいだし。しかし、作者の「志向」は既に十分見えている。(完成度においてはもうひとつ、と感じたが)
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2010/05/23 23:46 |
189 『複製症候群』 西澤保彦
★★★
「今度はコピー人間だ!」、作者にかかれば、大概の「メジャーなSF設定」を「本格ミステリ」に取りこむことは朝飯前なのだろう。きっとその設定を「必要とする物語」を考える方が、創作としては難しいことなのかもしれない。
(ちなみに、自分は「チョーモンインシリーズ」は未だひとつも読んでいない、西澤保彦の「ペース」について行ききれないので、今の所手を出さないでいる)
今回の「SF設定」は「人間(生物)をコピーしてしまう、天から繋がるオーロラのような光の幕」、である。この通称「ストロー」はその名...
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2010/05/22 02:40 |
188 『瞬間移動死体』 西澤保彦
★★★
「タイトルに偽り無し」の、作者の土俵、SF設定を取り入れた本格ミステリ。
さて今回の「設定」は…。主人公は「テレポーテーション」が使える、そして主人公自身が犯罪を計画する、つまり「倒叙モノ」でもある、普通なら(?)完全犯罪が成立して終わりだろう。
当然のことながらここからが西澤保彦、このテレポーテーション能力は欠陥だらけである。まずテレポーテーションの「燃料」としてアルコールが必要なのだが、主人公は極端な下戸であるということ。次にテレポート先に何も持っていけないということ、服さえ脱...
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2010/05/21 00:48 |
187 『死者は黄泉が得る』 西澤保彦
★★★★
山口雅也「生ける屍の死」へのオマージュだと、本人があとがきで書いている。また、ロバート・ゼメキス監督の映画、「永遠に美しく……」のテイストに近いとも書いている。(あのブルース・ウィリスは個人的に好き)
ともかく、タイトルの通り死んだはずの人間が、動き、喋り、別の人間を殺そうとする。
今回のSF設定は〔町外れの館にある、死んだ人間を復活させるSUBREとその人間に擬似の記憶を植え付けるMESSというふたつの装置、そしてそこで仲間を増やし暮らす女性たち〕そして、その隣街で起こる女性を...
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2010/05/20 03:03 |
186 『盗まれて』 今邑彩
★★★★
非常に粒の揃った短編集、計8編、初出95年、全て30〜50ページ。読んで損はない。
作者はいわゆる「トリックメーカー」ではない、この作品集に使われるトリックも大きくないものが多い。しかし、「人物や心理」と「トリック」を融合させる、作者得意の作品にはちょうど良いバランスの作品ばかりだ。
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2010/05/19 02:24 |
185 『七人の中にいる』 今邑彩
★★★☆
十分に「本格ミステリ」であるが、その上で「心理サスペンス」の方が勝っている。どちらが好きでも面白く読めることは請合いだし、それは小説としての「濃度の高さ」も意味する。じっくり腰を据えて読んでほしい。
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2010/05/18 20:16 |
184 『時鐘館の殺人』 今邑彩
★★★
6編からなる作品集。はじめの3編は短編の長さ、続く2編は「奇妙な味」だろうか、そんな「分類」が正しいのか分からないのだが。ラストは表題作であり、かなり奇抜な中編。
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2010/05/17 03:00 |